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塗料添加用断熱材  中空シリカビーズ B-50 Hollow Microsilica beads

 マイクロバルーン / 中空シリカ無機質  

​既存の塗料に混入するだけで断熱塗料となり、防音材ともなります。

​水性・油性の塗料へ共通に使用できるものです。

製品概要・特長

市販の塗料に混ぜて、断熱塗料とするパウダー状の中空シリカ・セラミックスビーズです。

断熱・防熱の効果があり、夏は涼しさを冬は暖かさを付与し、地球温暖化防止に貢献する素材です。

市販の塗料に混ぜるだけの簡単で、費用は一斗缶16kg当たり数千円の安上がりです。

​ 断熱性・遮熱性  

太陽からの熱を伝わりにくくし、手で触られないトタン屋根が手で触られるようになります。

​ 防 音 性

断熱だけでなく防音効果もあります。

​ 安 全 性 

シリカSiO2のセラミックスで安全性が高いものです。

​ 耐 熱 性 

1000℃以上の耐熱性がある素材です。

​ 簡 易 性 

手軽に利用できて、屋外・屋内共に使用できます。

用  途

〇 屋根・外壁内壁・床面等の断熱材料
〇 床塗料のノンスリップ仕様の材料

〇 駐車場等のライン塗料の耐磨耗材

​〇 パテの増量材などとして

使 用 法

塗料に重量比で8~15%をだまにならないように入れ、よくかき混ぜてください。
  塗りにくいときは希釈します。
   塗料によるが、約150~250g/㎡を2回~3回塗ります。
   塗布用具  刷毛、砂骨ローラー、スプレーなど

  水性、油性のどちらの塗料にも利用でき、仕上がりはつや消しとなります。
  つやを出したいときは、混ぜていない元の塗料を上塗りしてください。
  前もって塗布テストを行い、仕上がり感を確かめてください。

特 性 等

主成分: シリカ(二酸化珪素Sio2)

  外 観: 不活性クリーム色粉体

  粒 径: 30~120μm 平均50~60μm

  容積密度:0.2g/cm3(参考容積 1kg→約5リットル)

  粒子密度:0.8g/cm3

  耐圧強度:180kg/cm2

  融 点: 1200℃以上

  浸透性:殆どなし

 

 ○製 品 名 : 中空シリカビーズB-50
 ○用 途   :  塗料混入用断熱材
 ○性 質 : パウダー状マイクロバルーン
 ○容 量 : 1kg単位
 ○価 格 : 1kg当たり¥1,700

シリカビーズのテスト

 断熱塗料は塗料中に断熱材としてガラス質や樹脂質のマイクロ化した中空ビーズ(球状で中が空洞になっているからバルーンともいう)を配合し、塗布配列化させて熱伝導を防ぐものである。省エネが叫ばれる中、数年前から注目を集め、各社から製品が製造販売されている。
 あるメーカーの断熱塗料の塗膜を見てみると、ざらつき感があるのでビーズが配合されているがわかる。この塗料の効果が有効に得られるにはビーズがうまく配列されて1mm以上の膜厚が必要と思われ、汚れがつきやすいといった感じがした。

断熱塗料の作製
 断熱塗料の作製は中空ビーズを配合するという容易さがあり、中空ビーズはこちらにもあるので作ってみることした。
1)中空ビーズは主成分がシリカSiO2で、①平均粒径150μm ②平均粒径100μm ③平均粒径 50μmの3種類を用いてみた。
2)用いた塗料 ①ハイブリッドコートOX(汎用油性) ②ハイブリッドコートWP(壁用水性)
3)配合比率 容積で測ると誤差が生じるので、重量比で配合した。
4)使用してみて
 塗料に添加して混ぜるだけなので簡単で、かき混ぜ棒により手で玉もなく攪拌することができ簡単に断熱塗料ができた。混入するとかなりの高粘度となった。
 平均粒径150μmのものを塗布するともたつきがあり、塗膜にかなりざらつき感があってモルタルの面に似ている。平均粒径100μmのものの塗布は150μmのものほどではないがざらつき感がある。平均粒径50μmのものはつや消しの粗い感じであるが仕上がりの具合はかなりよい。
5)塗布具合
 刷毛とローラーを用いて塗ってみたが、はけ塗りは膜厚にムラが生じやすい。ローラーは波型模様となるが均一に塗りやすい。
 水性と油性の両タイプのものへ使用することができる。
 平均粒径150μmと平均粒径100μmのものより、平均粒径50μmのほうが作業性・仕上がり性がよい。
 中空ビーズの添加量は、8~16%の範囲内が適当であると思われる。添加量が少ないと塗りやすく、量を多くすると粘性が増して塗りにくくなる。

断熱塗料の試験
 作製した断熱塗料の簡易的な熱伝導の試験を行ってみた。
1)試験用に厚さ5cmの発泡材で内径25cm×25cm×25cmの立方体を作った。

2)発泡材のボックス内中央に温度測定用センサーを入れ、その上に試料の塗布していない

鉄板と塗布した鉄板をのせ、上からランプで熱する。
2)ランプの熱でボックス内の経過時間による温度変化を塗布しないものと塗布したものを

測定した。

試験結果
 塗膜厚:0.6~1.2mm  加熱温度:試料板上部中央約100℃

        0分  10分  20分  30分  40分  50分  60分

塗布したもの  17.2℃  23.5℃  27.2℃  27.8℃   28.2℃   28.2℃   28.2℃

塗布なし    17.1℃  29.2℃  34.5℃  37.4℃   38.6℃   39.6℃   40.6℃

 差       +0.1℃ -5.7℃  -7.3℃   -9.6℃   -10.4℃  -11.4℃  -12.4℃

断熱性があるといえるので、夏のエアコン・冬のストーブ等の使用を抑えて省エネに期待できる。

他社のものと価格・かさ密度の比較

パウダー状のシリカビーズの価格とかさ密度を参考に示してみた。

        名  称    /    価    格      /   容   量    / かさ密度※

 当 社     B-50    /  1kg → ¥1,700     /  1kg→約5リットル  /  約0.2

  T 社    HTパウダー  / 1kg→\22,000~\9,800(数量で異なる) /  1kg→約3リットル   /  約0.33

        ※かさ密度の数値が低いほどより断熱効果がある。

使用上の注意

●取り扱い時に飛び散り舞い上がるので、吸い込まず目に入らないように注意すること。

●使用のときは保護具を着用し、換気を良くする。

●取り扱い後は手洗い、うがいを充分行う。

●目に入ったときはこすらず直ちに水洗いをし、すぐに医師の診断を受ける。

●小児の手の届かない安全な場所におくこと。

●吸い込んだり、飲み込んで少しでも異常があったら医師の診断を受けること。

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